ノルウェーOpera Softwareは5月28日(現地時間)、WindowsおよびMac向けWebブラウザのβ版「Opera Next 15」を公開したと発表した。現行の正式版はバージョン12だが、米GoogleのオープンソースのWebブラウザ「Chromium 28」をベースに構築し直したため、バージョンナンバーを2つスキップしたという。
Opera Nextという名称は、同社のβチャンネルという位置付け。ユーザーからのフィードバックを受けるのが主な目的であり、Operaはインストール先のPCやMacはバックアップをとっておくよう勧めている。
Operaは、2003年リリースのバージョン7.0から自社のWebブラウザに独自のレンダリングエンジン「Presto」を採用してきたが、今年の2月にエンジンをAppleが中心となり、Googleも参加して開発しているオープンソースの「WebKit」に切り替えると発表。5月にはWebKitベースのAndroid版Operaブラウザの正式版を公開した。
Googleは、Chromiumのレンダリングエンジンをバージョン28からWebKitのフォーク「Blink」に切り替えるとしているので、Opera Next 15のエンジンはBlinkということになる。
レンダリングエンジンの切り替えの他、Operaブラウザの特徴である「Speed Dial」のユーザーインタフェースが新しくなり、「Stash」や「Discover」といった新機能が追加された。
Stashは、後で読みたいページのスクリーンショットとメタデータをブラウザのスタートページに保存しておく機能。このページはテキストでの検索が可能だ。
Discoverは、設定しておいたカテゴリーと地域・言語に基づいてフィルタリングしたニュースやコンテンツを紹介する機能。Android向けブラウザにも搭載されている。
また、ユーザーからのフィードバックに基づいて、従来はブラウザと統合されていたメールクライアントを独立した「Opera Mail」として提供する(こちらからダウンロードできる)。これにより、ブラウザのメモリ消費が減り、高速化できたとしている。
変更履歴:採用レンダリングエンジンがまだWebKitであるような記述になっていた部分を修正しました。[2013/5/30 6:00]
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