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PC遠隔操作でISP契約、トラブル多発 消費者庁が注意喚起

» 2013年06月17日 14時54分 公開
[ITmedia]

 PCの遠隔操作(リモートアシスタント)機能を利用したISP勧誘トラブルが複数報告されているとし、消費者庁が注意を呼びかけている。「ISP事業者から電話で勧誘され、言われるままにPCを遠隔操作してもらったところ、承諾していないISPに申し込まれてしまった」とったトラブルが多いという。

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 同庁に寄せられた事例では、「ISPを乗り換えると安くなる」と電話で勧誘され、「プロバイダ乗り換え作業は遠隔操作で行う」と案内され、指示されるままにPCを操作したところ、以前よりも高額の月額利用料が請求され、頼んでいない映像配信サービスなども契約したことになっていた――といった相談があったという。

 同庁は、「勧誘業者に自分のパソコンを遠隔操作させるということは、契約しようとするサービスの内容を確認する機会を失うだけでなく、自分のPC内の情報を勧誘業者が見ること、自由に操作をすることを許したことになる」と警告。安易に勧誘業者に遠隔操作をさせて契約をしないよう呼びかけている。

 また、ISPの契約は特定商取引法の適用がないため法律上のクーリング・オフ制度はないとし、契約の内容を十分に理解し、必要がなければきっぱりと断るよう呼びかけている。

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