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世界タブレット出荷予測、IDCが下方修正 大型スマートフォンやウェアラブルが影響

» 2013年08月30日 14時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社IDCは8月29日(現地時間)、2013年以降の世界におけるタブレットの出荷台数予測を下方修正すると発表した。5インチ以上の大画面スマートフォンの増加や、米Googleが来年にも発売するとみられるメガネ型端末「Google Glass」や、米Appleや韓国Samsung Electronicsなどが準備中とうわさされている腕時計型端末などのウェアラブル端末登場を考慮してのことという。

 smartphone ソニーの6.4インチスマートフォン「Xperia Z Ultra」

 まず、2013年の予測を、従来の2億2930万台から2億2740万台に、190万台減らす。下方修正はするものの、タブレット市場は速いペースで拡大し、2017年には出荷台数は4億700万台になるとIDCはみている。

 同社は、2013年第2四半期(4〜6月)には重要な新モデル発表がほとんどなかったため、出荷台数が予想を下回ったとし、出荷台数がピークになることが多いホリデーシーズンを含む下期が、市場にとって重要になったと指摘した。

 また、タブレット出荷台数の成熟市場(北米、西欧、日本)と新興国市場(日本を除くアジア太平洋地域、中南米、中東、東欧、アフリカ)の割合は、2017年には逆転するという。大型スマートフォンやウェアラブル端末の影響は成熟市場の方が受けやすく、タブレットメーカーの多くが今後販売単価を引き下げていくためだ。IDCは、タブレット市場の長期的な成長は中国などの新興国がけん引していくとみている。

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