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夏コミ「俺妹」基地局が好評 イベントの電波対策、「一番厳しいのはコミケ」とKDDI 田中社長

» 2013年09月02日 18時30分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 花火大会や音楽フェスなど人が密集するイベントで、携帯キャリア各社が車載式の移動基地局を出動させるなどして快適な通信環境の確保に努めている。KDDI(au)の田中孝司社長によると、トラフィック対応が「一番厳しい」イベントは、夏冬に開かれる「コミックマーケット」(コミケ)だ。


画像 夏コミでのKDDIのトラフィック対策
画像 Twitterに寄せられた来場者からの声

 今夏の「コミックマーケット84」は、3日間で過去最多の59万人が来場。KDDIは対策としてアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のイラストでラッピングしたLTEの“痛”移動基地局車を配備したほか、au Wi-Fi SPOTのアクセスポイントを持った社員「人間Wi-Fi」を多数配置した。

 センター側でトラフィックの状況を把握しつつ、TwitterなどSNSに発信されたユーザーの声から通信環境に関する内容をリアルタイムに収集し、トラフィックがひっ迫しているエリアに人間Wi-Fiが向かうなどして対策を実施。その結果、「トラフィックコントロールは非常にうまくいったのでは」と田中社長は自賛する。

 コミケ参加者からも、auの電波環境を評価する声が多数、Twitterに投稿されたという。「俺妹車のおかげでau LTEは3日間快適」「この移動基地局が俺らのツイッターを支えていると思うと熱くなる」「auは確かに繋がりやすかった。ありがとう、Wi-Fi兵団!」などのツイートが「うれしかった」と田中社長は話す。

 この夏同社は、コミケのほか花火大会や夏フェスなど全国370のイベントでトラフィック対策を実施し、成果を挙げたという。

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