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» 2013年10月07日 19時37分 公開

「ヤフーは間違っていた」と孫社長 EC出店料の無料化という「革命」に打って出る狙いは(2/2 ページ)

[岡田有花,ITmedia]
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「ヤフーは間違っていた」「主役が交代」

 「ヤフーは間違っていた。Yahoo!JAPANはさまざまな囲い込みをしようという小さな、いじけた心を持っていたが、そういうものは全部忘れる」と孫会長は話す。

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 無料化によって「ECの摩擦係数をゼロ」にし、「自由で解き放たれたオープンな環境」という「インターネットが本来あるべき姿」に立ち戻ると孫会長。清教徒革命やアメリカ独立戦争など歴史的な革命になぞらえ、「主役が交代する」と話す。

 主役が楽天市場からYahoo!ショッピングに交代する――のではなく、主役が「場を提供する地主」(ヤフー)から「出店者」に交代するのだと孫会長。イベントに集まった出店者に「みなさまが主役。同志であるみなさまと一緒に、EC革命を実現したい」と熱っぽく呼びかけた。

 今回の施策に楽天に対抗する意図があるか問われた孫会長は、「野球ではだいぶ負けましたからね」と笑顔を見せつつ、「みんなが競争して切磋琢磨することが一番発展につながる」と話すにとどめた。Amazonについては、「巨大な1つの店と、大勢の日本の店、どちらが勝つかだ」と、対抗心をのぞかせた。

 ヤフーでショッピング事業の責任者を務めた経験もある宮坂社長も、「楽天に対抗したわけではない」と話す。「先行企業の後追いをやっていたのが根本的な間違いだった。後発はまねでは勝てない。これまでのビジネスモデルと全然違う、地図のない世界だ」(宮坂社長)

夏から検討、爆速で実現

 宮坂社長は無料化の可能性を「昨年の冬ぐらいに検討し始めた」が、「瞬間的な減収が大きい」ためいったん見送っていた。だが今夏、孫会長などと議論する中で「もっとドラスティックにやったほうがいいのでは」(小澤執行役員)と判断した。今回の無料化の「言い出しっぺ」は孫会長だったという。

 無料化によってヤフーは「四半期で二けた億円ぐらいの売り上げが消える」(宮坂社長)が、ほかの事業でカバーする計画という。

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