米クラウドサービスのDropboxが、一般ユーザー向けにガジェットや小物のオンライン販売代行サービスを米国で提供する米Soldを買収した。Soldが11月4日(現地時間)、公式サイトで発表した。Soldのサービスは同日から新規のエントリーを受け付けなくなり、現在進行中の売買については追ってユーザーに連絡がいくという。
Soldは2012年創業の米マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く非公開企業。米国で個人向けのオンライン売買サービスを提供している。eBayのようなオークションサイトと異なり、アイテムの値付けから購入相手への商品の発送まで請け負ってくれる。iOSおよびAndroidアプリですべての操作が完了するのも特徴の1つ。
売りたいアイテムの写真を端末で撮影し、必要項目を記入してアップロードするとSoldが値付けしてくれ、価格を承認するとアイテムがマーケットで売りに出される。売買が成立すると発送用の箱が送られてくるので、アイテムを箱詰めしてSoldに引き取らせれば、代金が振り込まれるという仕組み。
DropboxがSoldのリソースをどう使うのかは不明だが、Soldは公式ページで「Dropboxのエキサイティングな新しいユーザー体験を含むロードマップは、人々に建設的な影響を与える製品を創造するというわれわれの目標と完璧に一致する」と説明し、そうしたユーザー体験をDropboxとともに構築していくと語った。
2007年創業のDropboxの現在のユーザー数は約2億人。昨年末から音楽サービスのaudiogalaxy、写真管理ツールのSnapjoy、メールクライアントのMailbox、モバイルクーポンのEndorseなどを買収しており、最近では米InstagramのプロダクトデザイナーがDropboxに入社すると発表している。
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