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通常価格なのに「77%オフ」 楽天優勝セールで二重価格? 楽天「調査中」

» 2013年11月05日 18時29分 公開
[ITmedia]

 「楽天市場」で11月3日から行われている東北楽天イーグルス日本一セールで、商品を通常価格で販売しているのに「77%オフ」と表示していた店舗があるとネットユーザーの間で話題になっている。店舗は5日までに楽天市場での商品販売を中止。楽天も事態を把握し、調査に乗り出している。


画像 問題のページ。通常価格1万2000円、77%オフで2600円と表記されていた。現在は削除済み(画像はGoogleキャッシュより)
画像 卸元直営サイトの通常価格は2625円

 問題の店舗は、夕張名産センター(北海道夕張市)が運営する「お取り寄せグルメ産直食卓」。楽天市場に開設したECサイト内で、京都「茶游堂」の抹茶シュークリーム(10個入り)を、「通常販売価格1万2000円」「77%オフで2600円」と表示していた。しかし茶游堂の直営ECサイトでは、同商品の通常価格は2625円。このため、「通常価格で販売しているのに77%オフと偽装する二重価格では」とネットユーザーの間で話題になっていた。

 茶游堂を運営する林屋久太郎商店は、4日に公表した文書(PDF)で、同社は同サイトに商品を卸しているが、運営は行っていないと説明。ユーザーからの報告を受け、同サイト運営者に該当商品の削除を依頼し、価格表示の詳細について調査していると発表した。楽天も問題を把握しており、「店舗と事実関係を調査中」という。

画像 通常価格43万円と表示されたSIMフリーiPhone 4S。現在は削除済み(画像はGoogleキャッシュより)

 楽天市場のセールではこのほかにも、SIMフリーの「iPhone 4S」を「通常価格43万3915円、セール価格9万5048円」と表記するなど、異常に高額な通常価格を表示し、まるで大幅割引を行っているかのように見せる、いわゆる「二重価格」とみられる例が報告されている。

 楽天は店舗の価格表記について、「ガイドラインを出し、基準にのっとった正しい表記をしていただくようお願いしている」と説明。「価格表記で問題が発見された場合は、店舗に事実確認を行い、場合によっては契約解除、退店していただくなど、厳正な対応をしている」という。

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