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「Pinterest」日本版スタート 日本法人も設立、「盛り上がるのはこれから」(1/2 ページ)

» 2013年11月12日 10時00分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo Pinterestの日本版ページ

 「日本で盛り上がるのはこれから」――画像共有SNS「Pinterest」の日本語サービスが11月12日、スタートした。合わせて日本法人をこのほど設立。「今まで日本語版がない状況だったので、日本でPinterestが盛り上がるのはこれから。男女問わず広く使われるサービスにしたい」とピンタレスト・ジャパンの定国直樹社長は意気込む。

 Pinterestは、2010年にオープンした米国発の画像共有SNS。ネット上の画像や動画を「ボード」に「ピン」(スクラップ)し、テーマごとにまとめて整理したり、興味の近いユーザーのコレクションを自分のボードに加えたりして楽しめる。世界で約5300万人のユーザーを抱えているとされ、昨年5月には楽天からの出資を受けている。

 当初は米国を主要ターゲットとしていたが、13年には英国、フランス、イタリア向けにローカライズしたサービスを公開。10月に日本法人を設立し、新たに日本向けサービスをスタートした。

 米Pinterestの設立時に2人だった社員は、今では190人以上に増加。「米国内のユーザーに受け入れられるという目標はある程度達成できた。国外向けにもサービスを提供する体制が整ったので、日本を含めてグローバル展開を加速させていく」(定国社長)

女性ユーザーが過半数、「コミュニティー重視」で成長

photo 日本向けカテゴリーは100種類以上に細分化した

 Pinterestに投稿されている内容はさまざまだ。ファッションアイテムや食事の写真、美しい風景、ほしい商品など、ユーザーの思い思いの画像や動画がコメント付きでピンされている。定国社長によれば、日本では特に「ファッション」「インテリア」「食事」に関する投稿が多いという。

 公式なユーザー数や男女比率などは明らかにしていないが、米調査会社comScoreによれば10月時点でのユーザー数は約5330万人、そのうち約8割が女性という。「全世界での使われ方を見ても、ファッションや手芸、インテリアなど、女性が関心を持ちやすいカテゴリーで活発に投稿が行われている」(定国社長)

 定国社長によれば、Pinterestは「各カテゴリーに興味があるユーザー同士の“コミュニティー”を中心に広がった」という。共通の興味分野を持つユーザーのつながりを活性化するため、米国本社ではコミュニティーサポートの専門部署も設置。オンラインでの情報発信やオフラインイベントなどを実施し、ユーザーのアクティブ率向上や口コミ促進につなげているという。

 「もともと口コミで広がったサービスなので、コンセプトは“ユーザー中心”。今後は米国で積極的に行っているユーザーイベントなどを日本でも展開し、ユーザー獲得を目指していく」

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