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「YouTubeで食べていける人を増やしたい」――トレンダーズが女性向けYouTubeチャンネル開始、投稿者募集

» 2013年11月14日 18時17分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 トレンダーズは11月14日、女性クリエイターを集めたYouTube上のマルチチャンネルネットワーク(MCN)「womedia ch.」に動画を投稿するユーザーの募集を開始した。登録者は、プロのサポートを受けて動画を制作したり、投稿動画の視聴回数に応じた収益を得られる。

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 マルチチャンネルネットワーク(MCN)は、テーマごとに決められたYouTubeチャンネルに複数のクリエイターが参加し、共同で動画を掲載していくコミュニティー。運営側は、動画制作の支援やユーザー同士のコラボレーションの促進、視聴回数に応じた収益分配などで活動をサポートする。米国ではゲーム、音楽、料理などのジャンルで総再生回数が数十億以上の有名MCNが複数存在し、動画を発表することで生計を立てているYouTuber(ユーチューバー)も多いという。

 「womedia ch.」では、「キャリア」「ライフスタイル」「ビューティー」など女性の関心が高いトピックに関する情報を動画で発信していく。メイクやヘアアレンジの方法など実用的なノウハウに加え、日記やラジオのような日常的な内容を動画で発信していく形も模索。ユーザー同士や各界の著名人とのコラボ動画企画も順次展開していく。

 MCN登録者は、「芸能事務所でいうとマネージャーのような立場」(黒川涼子執行役員)という専属スタッフに企画立案や技術に関することを相談できるほか、動画撮影や編集に関するセミナーを受講したり、プロのサポートを受けたりできる。登録者には特にジャンルは設けないが、既に何らかの形で自分のライフスタイルを発信し、ファンを抱えるユーザーが新しいメディアへの興味とともに参加してくれることを狙うという。

 これまで女性に特化したマーケティングを行ってきたトレンダーズが抱える8000人ものブロガーとのコネクションを生かし、徐々に規模を拡大していく予定。黒川執行役員は、「ブログがネットの情報発信の中心となっている時代が長く、まだまだ動画を日常的に挙げている人、ツールとして使いこなしている人は少ない。表現するメディアとしてまだまだ可能性がある」と期待を寄せる。

 まずは直近の収益化より、「動画で食べていける人を増やす挑戦」(黒川執行役員)として、日本では馴染みの薄いYouTuberの育成や啓蒙に力を入れるという。1年間で1000人のチャンネル登録程度の規模を目指す。

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