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「播磨サクラ、起動ッ!」 理研のアニメ「未来光子サクラ」が90年代ロボアニメ風

» 2013年12月03日 20時15分 公開
[ITmedia]
画像 特設サイト

 「播磨サクラ、起動ッ!」――理化学研究所は、播磨研究所・放射光科学総合研究センター(兵庫県佐用町)のX線自由電子レーザー施設「SACLA」(サクラ)をPRするアニメ「未来光子 サクラ」を、特設サイトで公開した。一流のクリエイターを起用し、90年代ロボットアニメのオープニングをほうふつとさせる、ハイクオリティな動画に仕上がっている。

 「SACLA」は、X線を使った世界最先端の“巨大顕微鏡”施設で、ミリやマイクロ、ナノよりもさらに小さい単位ピコの世界を見ることができる。国家基幹技術の1つに選定されており、超高速の化学反応の解析や原子や細胞サイズの生体観察が可能だ。

 「未来光子 サクラ」の主人公・播磨サクラは、「学習及び自己進化能力を持った人工生命体『G4型ピコドロイド』」という設定。映像は、テレビアニメのオープニング風で、「フェムト秒 同期! レーザーパワー上昇! 最大30ケブ 100ギガワット! 播磨サクラ、起動ッ!」というサクラの力強い声で始まる。サクラは人気声優の能登麻美子さんが演じている。


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 バックで流れるのは、fripSideが手がけた疾走感ある歌。「解き明かしたいこの瞳に映るすべての謎 この小さな宇宙にその答えを求めている」など、SACLAをほうふつとさせる歌詞になっている。

 映像は神風動画が担当。地球から「SACLA」敷地にズームインし、主人公のサクラが登場。タイトルロゴを挟み、サクラが武器を取って活躍する姿が疾走感ある映像で描かれる。

 映像の最後には、サクラが仲間の「ピコドロイド」たちに囲まれた1枚絵が表示され、「この番組は、日本独自の技術力を結集した、世界一小さいものが見えるX線レーザー、ピコスコープSACLAの提供でお送りします」というナレーションで幕を閉じる。

 アニメ中には原作者などの名前が登場するが、ほとんどが架空の人物。原作者は「古比蓮人」(コヒーレント)、企画・プロデュースは礼座美夢(レーザービーム)、助監督は三黒奈乃(ミクロナノ)など、SACLAにゆかりの深い名称になっている。

 特設サイトでは、アニメを解説した「播磨サクラに関する調査報告書」(PDF)や漫画「播磨サクラ誕生秘話」、壁紙なども配布している。

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