米Googleの次の“ムーンショット”はロボット──。Googleの幹部らがそう認めたと、米New York Timesが12月4日付の記事で報じた。
この記事によると、同社はここ半年で、日本のヒト型ロボットメーカーSCHAFTを含む7社のロボティクス関連の企業を買収しており、このプロジェクトの製品発売は米Amazon.comが先日発表したドローンによる配送サービス「Amazon Prime Air」よりも実現性が高いという。同社はまた、3月にニューラルネットワーク研究のDNNresearchも買収している。
このプロジェクトを率いるのは、3月にAndroid責任者を退いたアンディ・ルービン氏。10年以上ロボティクスの商業利用の可能性を考えてきた同氏は、Googleの共同創業者であるラリー・ペイジCEOとGoogle Xの責任者でもあるサーゲイ・ブリン氏を説得し、ロボティクスプロジェクトのゴーサインを獲得したとNew York Timesに語った。
ペイジCEOは自身のGoogle+でこの記事を紹介し、「アンディ・ルービンの次のプロジェクトに興奮している。(中略)このプロジェクトはまだごく初期段階だが、進捗が待ちきれない」と語った。
このロボットは、少なくとも立ち上げ段階では一般ユーザー向けではなく、エレクトロニクス組み立てなどの製造業や、Amazonと競合する物流向けになるという。
ルービン氏は、ソフトウェアやセンサー技術ではまだブレークスルーが必要だと認めながら、移動やアームや手の動きなどのハードウェア的な問題は既に解決できていると語った。
将来的にはGoogleの無人運転カーに乗ったロボットが顧客のドアまで荷物を届けるといったことが実現するかもしれない。
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