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「我々の取り組みを茶化し、無効化する」――ドワンゴ、オールアバウトの就活生「奨励金」支給を批判

» 2013年12月13日 01時16分 公開
[ITmedia]
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 「批判を覚悟で一石を投じようとした我々の取り組みを茶化し、無効化しようとするものです」――ドワンゴは12月12日、同社が2015年新卒採用に応募する受験生から受験料を徴収することを受け、受験生にほぼ同額の「奨励金」を支払うと発表したオールアバウトを批判するWebページを公開した。

 「受験するとお金がもらえる会社のご案内」と題したページではまず、受験料徴収の背景を説明。就活サイトの「一括エントリー」機能を通じて就活生が大量の企業を受験することで、いくら受験しても内定しない学生や、複数の内定をもらう学生が出、企業も対応に苦しめられているとし、「新卒採用を巡る現在の不幸な状況になにか一石を投じられないかという思いがあった」という。採用手法の多様化も願っていたが、「それは、学生を惑わせ、エントリー先を安易に増やす方向の企画であってはならないと考えている」と訴える。

 リクルートの関連企業であるオールアバウトの「奨励金」企画は、「お金を取るのか渡すのかが問題であるように弊社の主張を誤解させるような企画」であり、「記念受験や受験料回収といった、本気のないエントリーを促すもの」と指摘。「批判を覚悟で一石を投じようとした我々の取り組みを茶化し、無効化しようとするもの」と批判し、「大いに抗議したいところ」だが、「判断は学生のみなさんにお任せいたします」としている。

 また、「まとめてエントリーされる方はこちらです」と、オールアバウトの奨励金制度と、面接に来た就活生に2525円支給する「こんなちっぽけなベンチャー企業を受験してくれてありがとう」制度を始めたBark to Imagineの採用サイトを案内している。

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