アプリストアから削除された人気のスマートフォン向けゲーム「Flappy Bird」の偽Androidアプリが出回っており、利用すると高額の料金が請求されたり、ユーザーの個人情報を盗み出す場合もあるとして、トレンドマイクロが注意を呼びかけている。
Flappy Birdはベトナム在住のドン・ニュウィン氏が開発し、5000万ダウンロードを超えるAndroid/iOS向け人気ゲームだったが、同氏は2月9日、「Flappy Birdが私の日常生活を台無しにした」と突如、アプリストアから削除。「二度と復活させない」という。
トレンドマイクロはその後、偽のAndroid版「Flappy Bird」を多数確認。アプリの見た目は本物と同じで、特にロシアとベトナムのサードパーティアプリストアで数多く確認したという。
同社が確認した偽アプリは、インストール時にテキストメッセージの読み取りと送信の許可を求め、ゲームを起動すると、高額の料金が発生する特定の番号にSMSを送信。ユーザーに身に覚えのない電話料金を請求するものだったという。
端末に登録されたユーザの電話番号やキャリア名、Gmailアドレスを送信しており、個人情報が漏えいする危険性もあるとしている。また、ゲームを起動するとポップアップ表示でユーザにゲームへの支払いを求め、拒否すれば、アプリを終了するものもあったという。
同社は、サイバー犯罪者は人気のアプリに便乗して不正に利益を得るケースが多いとし、「Flappy Birdを必死に探しているユーザーはアプリをインストールする時に特に注意してください」と呼び掛けている。
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