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読まずにシェアする人は意外と少ない──Upworthy調べ

» 2014年02月18日 13時48分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 コンテンツを4分の1程度しか読まずにシェアする人は確かに多いが、読了してからシェアする人の方が多い──。米バイラルメディアのUpworthyは2月13日(現地時間)、このような調査結果を発表した。

 Upworthyは2012年3月立ち上げのバイラルメディアで、刺激的で思わずクリックあるいはシェアしたくなるようなタイトルで訪問者数を拡大させてきた。

 upworthy Upworthyのトップページ。各コンテンツには巨大なシェアボタンがついている

 同社はこれまで、ユーザーの満足度を測るためにユニークユーザー数やページビューを重視してきたが、2月6日に新しい指標「Attention Minutes」を開発したと発表した。

 これは、動画であれば実際に再生されているか、ユーザーが複数タブを開いている場合はどのタブが表示されているかなど、従来の「ページ滞在時間」より詳細なデータに基づく、ユーザーが実際にコンテンツに注目している時間を測定するというもの。

 この指標に基いて、コンテンツの訪問者に占めるそのコンテンツをシェアした人の割合と、コンテンツのAttention Minutes(コンテンツの何%を読んだか)の相関関係をグラフ化したのが下の図だ。

 upworthy (資料:Upworthy)

 25%読んだだけの訪問者でもその8%近くがシェアしているが、完全に読了した後もコンテンツを開いている訪問者に占めるシェアした人の割合の方が高いことが分かる。最もシェアする人の割合が低いのは8割ほど読んでからコンテンツを離れた場合で、コンテンツにシェアする価値がないと判断した結果だろう。

 Upworthyはまた、コンテンツの長さとAttention Minutesの関係についても調べた。米ソーシャルサービスMediumはかつて、読者にとっての最適な投稿の長さは7分で読了できるものだという調査結果を発表したが、Upworthyの調査ではこのような結果にはならなかったという。

 同社はこうした調査結果から、月並みながらコンテンツにとって最も重要なのはその品質だと結論付けている。

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