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大雪被害の山梨、地元紙が紙面をネット公開 甚大な被害伝える 「雪捨て場はここ」――首長がTwitterで情報発信も

» 2014年02月18日 16時04分 公開
[ITmedia]

 2月14〜16日に東日本を襲った記録的な大雪による影響で、交通網が寸断されるなど被害が続いている。被災した現地の状況は、新聞やテレビなどマスメディアだけでなく、現地に住む人のTwitterやブログからも生々しく伝わっているほか、地元紙が記事の一部を無料公開したり、県が被害状況をWebサイトで公開するなどしており、ネット上でもさまざまな情報を確認できる。

宇宙からとらえた大雪 甲府盆地は真っ白に

画像 「tenki.jp」より

 お天気サイト「tenki.jp」では、「大雪を宇宙からとらえた」という見出しで、気象予報士の関口元朝さんが、関東甲信地方の17日午後1時ごろの衛星写真を公開。「甲府盆地は雪で地形がわかるほどに白くなり、群馬県から多摩地方にかけても雪に覆われている」と指摘している。

 大雪に見舞われた地域ではさまざまな影響が出ている。

 山梨日日新聞は、15日から配達に遅れが出ているとし、15〜18日付けの紙面の一部(1面、第1、第2社会面)をPDFで無料公開。18日の一面トップは「13市町村 1800世帯孤立」という見出しで、交通網のまひ状態や孤立世帯、県内のビニールハウスの倒壊状況などについて伝えている。


画像 18日付けの山梨日日新聞1面
画像 17日付けの山梨日日新聞1面

 同紙の公式Webサイト「Miljan」上では、交通情報や避難所情報、スーパーやコンビニなどの営業予定を随時更新。更新情報はTwitter「@sannichi」でも受け取れる。

 山梨県の公式サイトでは、交通機関の運行状況や、災害対策本部がまとめた地域別の被害状況などを随時発信。また、「Google災害情報マップ」を使えば、過去4時間に通行実績がある道路を確認できる。

「雪捨て場はここです」 被災地域の首長がTwitterで情報発信

画像 柳田市長のTwitter

 被災地域の首長がTwitterで情報発信する例も。大雪被害に見舞われた長野県佐久市の柳田清二市長は、Twitterで雪捨て場の情報を発信したり、孤立者情報を募るなどし、情報収集・発信にTwitterをフル活用している。

 深刻な被害が伝えられているにも関わらず2月15日まで更新されず、批判を浴びていた首相官邸の災害情報Twitterアカウント「@Kantei_Saigai」と内閣府の防災アカウント「@CAO_BOUSAI」は、16日から更新を開始。総理の指示で豪雪非常災害対策本部を設置したこと、自衛隊の人員やヘリなどの体制を強化することなどを伝えている。

 今回の大雪被害は、豪雪に慣れていない地域で被害が拡大しており、慣れない雪かきに体力・気力をすり減らす人が多い。除雪のコツを伝えるWebサイト「yukikaki.jp」(札幌市を拠点とした「ウィンターライフ推進協議会」が運営)は、雪かき道具の使い方や除雪のコツ、危険性などを詳細に解説しており、注目を浴びている。

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