宇宙に輝く「ダイヤモンドリング」──ヨーロッパ南天天文台(ESO)はこのほど、チリにある超大型望遠鏡「VLT」がとらえた星雲の写真を公開した。
撮影されたのは、うみへび座にある「Abel 33」と呼ばれる惑星状星雲。地球から2500光年の位置にある。手前の恒星がちょうど星雲の縁に輝き、美しい指輪や、皆既日食の際に見られるダイヤモンドリングを思わせる。
太陽と同程度の質量の星が寿命(太陽は残り50億年といわれる)を迎えると膨張して赤色巨星となり、その後外層部のガスを放出して白色矮星と呼ばれる高密度の星になる。この放出されたガスが惑星状星雲で、「ドーナツ星雲」などと呼ばれること座の「M57」が有名だ。Abel 33の中心部にも白色矮星になりつつある星がある。
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