Amazon.com、出版大手Hachetteの書籍から予約ボタン消す
米Amazon.comによる米大手出版社Hachetteへの攻撃が激化している。Amazon.com上の、Hachetteが近く出版する多数の書籍のページから予約ボタンが消えた。
例えばHachette傘下の出版社Mulholland Booksの「The Silkworm」では、日本のAmazonでは予約ボタンがあるが、Amazon.comでは「Currently Unavailable(現在利用できません)」となっている。
両社の確執については、The New York Timesが5月9日(現地時間)に最初に報じた。書籍販売に関する契約交渉が決裂した後、AmazonがHachetteの書籍の販売価格をほとんど定価のままにするなどの圧力をかけているという。
Amazonは“嫌がらせ”としてこの他、通常であれば2~3日のはずの「お届け予定日」を数週間と表示したり、書籍ページの上部に「より低価格の類似製品」として同じジャンルの他社の小説を紹介したりしている。
Amazonの暴露本「The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon」のペイパーバック版も現在購入できなくなっている。ジャーナリストでもある著者のブラッド・ストーン氏は23日のBusinessweekの記事で、「Amazonの高圧的な取引交渉戦術を暴いた書籍がその戦術の犠牲になるとは皮肉なものだ」と書いている。
Hachetteは23日、「われわれは著者の作品の価値を守るつもりだ。この困難な状況が長く続かないことを望んでおり、努力を惜しまずにあらゆる選択肢を検討している」と語った。
Amazonからはこの件に関する声明は発表されていない。
Amazonは2010年にも同じような圧力を、出版大手Macmillanに対してかけたことがある。このときは電子書籍の価格設定に関する交渉決裂の結果だったが、最終的にはAmazonがMacmillanの要望を受け入れた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
3
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
4
「PayPay連携の銀行から、お金全部盗られた」被害報告……原因と対策は? PayPayに聞いた
-
5
松屋の公式アプリとWebサイトが停止 不正アクセスを検知、モバイルオーダーや弁当予約も使えず
-
6
ベネフィット・ワンの委託先に不正アクセス セゾン会員向け優待サービスで約2.9万人分の個人情報漏えい
-
7
Amazon決算、AWS売上高が39.3%増で約5年ぶりの高成長 フリーキャッシュフローは大幅悪化
-
8
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
9
ヤクルト本社、個人情報約4万件漏えい 公式サイトへの不正アクセスで
-
10
ANAの予約情報に不正アクセス、JALと同じ委託先経由で 個人情報をのぞき見た痕跡も
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR