米Googleは6月16日(現地時間)、同社の気球式インターネット網プロジェクト「Project Loon」の取り組みの一環として、ブラジルの辺境、アグアフリア上空に気球を打ち上げたと発表した。
このテストでは地域の学校に受信アンテナを設置し、教室での無線接続に成功した。今回初めてLTEでの接続をテストしたという。
この地域では厳しい自然環境のためにインターネットサービスも通信キャリアのサービスも届いておらず、ネットに接続するためには最寄りの街までバスを乗り継いで行くか、高い木に登って微弱な電波をキャッチするしかなかったという。
Project LoonはGoogleが「Google X」のプロジェクトの1つとして2013年6月に立ち上げた取り組み。地形的条件や経済的要因でインターネットへの接続環境構築が難しい地域にインターネット接続を提供することが目的で、特殊なアンテナを搭載した複数の気球を上空18〜27キロの成層圏に飛ばし、気球同士と地上に設置したアンテナとを接続することでインターネット網を構築する仕組みだ。
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