Google検索で6月上旬ごろから、「ロリ」を含むワードを検索した際、表示される検索結果の数が激減し、WikipediaやTwitterなど大手サイトしかヒットしない状態になっていたが、6月20日までに多くのワードでその状態が解消した。
20日現在、「ロリ」や「ロリ 陵辱」などで検索すると大量の結果が表示され、ブログやアダルトサイトなどもヒットするようになっている。SEO専門家の辻正浩さんは「おそらく、Googleがアルゴリズムを再検討したのではないか」とみている。
辻さんによると、変化があったのは19日〜20日。「ロリ」の検索結果は、19日午前1時時点では25件のみ表示されていたが、20日午前1時には大量に表示される状態に戻った。13日時点では10件だった「ロリ 陵辱」の結果も、20日には大量にヒットするようになっている。「ロリ 巨乳」や「ロリコン」「ポロリ」も同様だ。
表示されるサイトの種類も増えた。19日まではWikipediaやTwitter、ニコニコ動画など一部の有名サイトに限られていたが、20日にはブログ記事やアダルト動画サイト、イラスト投稿サイトなどさまざまなサイトがヒットするようになっている。
一部の検索結果のページには、「このページから児童虐待の可能性のあるコンテンツを削除しました。児童虐待に関するコンテンツを見つけたらご報告ください」と表示されており、Googleはこれらのワードを児童ポルノ関連ワードととらえているようだ。
一方で「ロリ エロ」など、20日時点でも結果がほとんどヒットしないワードも残っており、アルゴリズムはいまだに調整中とみられる。
6月上旬に始まった「ロリ」関連ワードの規制はGoogleがグローバルで行っている児童ポルノ対策の影響とみられ、「違法な児童ポルノを規制するために、少女を描いたアニメや漫画など合法な2次元の表現まで見られなくなった。表現の自由の侵害につながりかねない」などと批判が起きていた。また「ポロリ」など、児童と関係ないワードの検索結果も影響を受けており、Googleにアルゴリズムの調整を求める声が高まっていた。
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