都議会で晩婚化問題などを質問する女性都議に「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などと男性都議がやじを飛ばした問題で、都議会自民党は同会派所属の鈴木章浩都議(51、大田区選出)が発言主だったことを認めて謝罪した。鈴木都議は記者会見し、「不適切な発言でご迷惑をかけた」などと謝罪した。やじに抗議するネット署名への賛同者は8万7000人に達している。
鈴木都議は会見で、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」というやじについて発言を認め、「少子化、晩婚化が大きな問題になっている中、女性に早く結婚していただきたいという思い」などと理由を述べた。ほかのやじについては誰が発言したかは分からないという。
鈴木都議は会派離脱を申し出て受理されたという。「初心に返って、都議会の正常化のためにがんばりたい」として辞職は否定した。
鈴木都議は20日には報道陣の取材に対し「私はない」などと関与を否定していた。
やじ発言は18日の都議会本会議であった。晩婚化や晩産化対策について質問した塩村文夏都議(みんな)に対し、男性都議が「自分が早く結婚すればいいんじゃないか」などとやじを飛ばし、塩村都議はTwitterで「政策に対してのヤジは受けますが、悩んでる女性に対して言っていいとは思えないです」と批判。ソーシャルメディアなどで「セクシャルハラスメントだ」などと一般ユーザーからの批判が高まった。
やじを飛ばした議員への処分を求め「Change.org」で始まったネット署名には23日午後3時の時点で約8万7000人が賛同している。
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