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クラシック専門ネットラジオ「OTTAVA」継続へ ナクソスが譲り受け

» 2014年06月23日 15時52分 公開
[ITmedia]
画像 OTTAVA

 ナクソス・ジャパンは6月23日、TBSが運営しているクラシック専門インターネットラジオ局「OTTAVA」の商標・ドメインを譲り受け、7月以降もサービスを継続すると発表した。6月末に休止するとTBSが発表していたが、リスナーやクラシック業界などから継続を望む声を受けて引き継ぐことになった。

 ナクソスは7月1日からOTTAVAのWebサイトをそのまま引き継ぎ、OTTAVAプレゼンター(出演者)陣とともに24時間のストリーミング配信を継続させる。その後、ナクソスが中心となり、複数の事業者と共同でOTTAVAの運営会社を設立。10月には新番組を編成してWebサイト内でのコンテンツ販売や有料配信などを開始し、新しいOTTAVAとしての本格的にサービスを始める。

 OTTAVAは2007年4月、TBSがデジタルラジオの実用化試験放送の1チャンネルとして開局。ネットでのストリーミング配信も同時にスタートしており、PCやスマートフォンを通じて約20万人が聴いていたという。

 TBSは昨年、デジタルラジオへの不参入を決定。デジタルラジオの実現に向けた施策を見直し、OTTAVAも6月末で休止すると4月に発表していた。

 休止発表後、リスナーやクラシック業界、OTTAVAのプレゼンターから継続を望む声が上がり、OTTAVAの音源調達先である同社にも声が届いた。同社は「同じクラシック音楽を生業としている者として、OTTAVAの継続を支援することを決めた」としている。TBSは同社からの提案を高く評価し、スムーズな商標・ドメインの譲渡に至ったという。

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