米Appleと米IBMは7月15日(現地時間)、企業向けモバイルサービスで提携したと発表した。IBMのビッグデータと分析機能をiOS端末(iPhoneおよびiPad)で利用できるようにし、IBMは顧客にiOS端末を販売する。
この提携で、以下のような4つの主要な機能を立ち上げる。
ネイティブアプリを含む100以上の業種別(小売り、医療、金融、旅行など)エンタープライズ向けソリューションを構築する。これらのソリューションは、iOS 8がリリースされる今秋から2015年にかけて公開していく。
iOS向けに最適化したIBMのクラウドサービスを提供する。企業レベルのクラウドストレージ、データ分析、端末管理、アプリ管理、セキュリティなどの機能を含む。これらのサービスはIBM Cloud Marketplace上のBluemixで利用可能になる見込み。
企業向けのAppleCare。Appleによる年中無休のサポートとIBMによるオンサイトのサポートを組み合わせたものになる。
IBMがiOS端末を販売する。アクティベーションや管理サービスを含み、リースのオプションもある。
Appleのティム・クックCEOは発表文で「iPhoneおよびiPadは世界で最も優れた端末であり、Fortune500企業の98%以上がこれらの端末をビジネスで利用している。IBMのビッグデータ分析機能をiOSユーザーに提供することは、Appleに大きな市場機会をもたらす。この提携は企業にとって、AppleとIBMにしか提供できない抜本的な進歩を意味する」と語った。
IBMのバージニア(ジニー)・M・ロメッティ会長兼CEOは、「IBMはAppleとのこの提携により、データ分析、クラウド、ソフトウェア、サービスにおけるリーダーシップを強化できる。日常生活を革新したAppleと協力できることを嬉しく思う。われわれの提携は、Appleが日常生活にもたらした革新をビジネスにももたらすだろう」と語った。
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