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日本IBM、クラウド型コラボレーションサービス「LotusLive Notes」を発表iPad、iPhoneにも対応

» 2010年10月20日 18時01分 公開
[石森将文,ITmedia]
「社会貢献の一環として、既に3つのNPOに対しLotusLiveの無償提供や人的支援を行っている」と紹介する三浦事業部長

 日本IBMは10月20日、パブリッククラウド型のコラボレーションサービス「IBM LotusLive」ファミリーに「IBM LotusLive Notes V1.3(以下、LotusLive Notes)」を加えると発表した。翌21日から提供開始する。

 LotusLive Notesは、従来はオンプレミス(自社所有型)のアプリケーションとして提供していた「Lotus Notes/Domino」のメッセージング環境(主にメールとカレンダー)を、パブリッククラウドで再現したもの。Notes/Dominoの既存ユーザーは、その拡張機能としても導入できる。

 既にLotusLiveファミリーには、同種の機能を備えた「LotusLive iNotes」が存在するが、LotusLive Notesはより高機能なサービスやオンプレミス型Notesに匹敵するリッチなインタフェースを必要とするユーザー向けと位置付けられる。

 LotusLive iNotesと差別化された点としては、受信メールのプレビュー、タブ切り替えによるマルチタスク作業、(個人のアドレス帳だけでなく)会社のディレクトリを含めた宛先候補表示などが挙げられる。またカレンダー機能においては、異なるタイムゾーンの並列表示や、繰り返しスケジュールの作成などに対応した。なお今回、メール、カレンダーの双方において、代理権限を設定できるようになった。これにより、自身のスケジュール管理を秘書に任せている経営者でも、LotusLive Notesをクライアントとして利用しやすくなる。

 同時にiOS、Windows Mobile、Symbian OSなどを備えたスマートフォンからメールとカレンダーを利用できるようにするための「LotusLive Notes Traveler Services」の提供も開始する。Androidへの対応は「開発意向表明をした、という段階」(日本IBM)だという。

 ロータス事業部の三浦美穂事業部長は「わたしたちは“メール屋さん、グループウェア屋さん”としてツールを提供するだけでなく、新しいワークスタイルをユーザーに提案しなければならない存在。例えば企業が海外展開する際、本社にはNotes/Dominoを、そしてブランチにはLotusLive Notesを導入し、コミュニケーションレベルを共通化するといったソリューションを提供していく。そのことがコスト削減や、その先の経営資源の選択と集中につながる」と話す。

 LotusLive Notesはユーザー当たり25ギガバイトのメール容量を提供し、価格は税別8580円(1ユーザー/年)。モバイル対応オプションのLotusLive Notes Traveler Servicesは税別3440円(1ユーザー/年)となる。なおLotusLiveの製品サイトから申し込むことで、30日間無料で試用できる。

LotusLive Notesの実行画面。Notesにそん色ないUIが提供される

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