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病院内で携帯電話利用、新指針公表 待合室・病室はOKに

» 2014年08月21日 20時13分 公開
[ITmedia]
画像 医療機関での掲示の一例

 病院など医療機関での携帯電話使用について、総務省など関係省庁や電波関連の業界団体などで構成する電波環境協議会(会長:上芳夫電気通信大学名誉教授)が新たな指針を発表した。待合室や病室では使用はOKなど、従来の指針より制限を緩めた。

 6月末に指針案を公表し、7月22日まで意見を募集していた。提出された意見を踏まえて指針を修正・公表した。総務省や厚生労働省などを通じて関連業界に周知し、医療機関が独自でルールを設定する際の参考にしてもらう。

 新指針では、携帯電話と医療機器を一定程度離して使用することで影響を防止できるとし、待合室や廊下などは、マナーに配慮しつつ通話など含めて使用できるとした。病室でも医療用電気機器から設定された距離以上離すのを条件に使用可能としたが、多人数病室の場合は、ほかの患者の静養を妨げないよう配慮することが望ましいとしている。

 診察室は使用を控えることが望ましいとし、手術室やICU(集中治療室)は、電源を切るか機内モードにすることをすすめている。

 また、録音・カメラ機能の使用は原則として控えることが適切としている。

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