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Facebook、日本発の新機能「災害情報センター」 1タップで友人・家族の安否確認

» 2014年10月16日 15時30分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 米Facebookは10月16日、災害時に自身や友人の安否を共有、連絡できる新機能「災害情報センター」を発表した。東日本大震災をきっかけに開発された日本国内向けサービスを拡張し、グローバルにリリースする。PCやスマートフォンなどデバイスを問わず、緊急時には自動的に利用できる。

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 災害が発生すると、居住地やチェックイン、投稿時の位置情報をもとに、影響がありそうなユーザーに安否を確認するアラートをプッシュ通知で送信。画面をスワイプし、「自分の無事を報告」というボタンをタップするだけで自身のニュースフィードにその旨が投稿される。一緒にいる友人の無事を報告することもできる。

photo 被災した可能性があるユーザーにはプッシュ通知が
photo 1タップで自分の安否報告、友人や家族の確認ができる

 友人が災害の影響を受けた地域にいる場合は、本人が無事を報告した場合に通知が届く。「災害時情報センター」のページにアクセスすると、Facebook上でつながっている友人の安否を一覧で確認できる。

 実名主義のSNSであるFacebookだからこそ、友人だけでなく家族や親戚も含め、より確度の高い情報を広く伝える手段になりうるのでは――と、プロダクトマネージャーのシャロン・ゾンさんは機能の意義を説明する。

 2011年の東日本大震災の際、メールや電話などがつながりにくい中、多くの人が自身の安否を書き込んだり、安否を確認できた友人をタグ付けしたりなど自然発生的にFacebookが使われている様子を目の当たりにし、重要性を再認識したことが開発のきっかけだという。12年に日本国内のみでテスト公開した「災害用伝言板」を元に、デザインや機能をブラッシュアップや対象デバイスの拡大を行い、グローバルでのリリースに至った。


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