米Facebookは10月23日(現地時間)、匿名でテーマ別の“部屋”を作り、招待した仲間とディスカッションできるスタンドアロンのモバイルアプリ「Rooms」を立ち上げた。まずは北米の英語ユーザー向けのiOSアプリが公開された。
RoomsのアカウントはFacebookとリンクせず、部屋ごとに設定したユーザー名を使ってテキスト、写真、動画を投稿できる。匿名なので、リアルでの友人にはカミングアウトできない持病や性癖について、同じ悩みを持つ仲間と語り合える。
パソコン通信時代のフォーラムに近いものが、モバイルに特化したというところだ。現行のサービスとしてはredditが近い。redditには最近まで公式モバイルアプリがなかったが、先日公式iOSアプリを公開した。
部屋の作成者(モデレーター)はカバー画像や独自の「いいね!」ボタン(「いいね!」以外の表現に変えることもできる)をアレンジでき、入室メンバーの審査や強制退室権限を持ち、投稿ルールを決めることができる。メンバーを招待するにはメッセージやメールを使って、Rooms内で生成したQRコードのような二次元コードを送る。
Roomsのプライバシーページによると、Facebookはユーザーがサインアップに使ったメールアドレスとユーザー名のデータを取得する。また、特定の部屋への投稿はパブリックで、Rooms内の部屋の外のユーザーでも読むことができる。なお、利用規約はFacebookと同じだ。
テスト段階では、けん玉、メイクアップ(化粧)、(犬の)パグ愛好家、庭造りなどの部屋が開設されたという。
このアプリは、Facebookが1月に買収したソーシャルサービスBranchのジョシュ・ミラーCEOがFacebook Creative Labsで開発したもの。
Facebookはスタート以来、実名利用にこだわってきたが、最近実名審査プロセスの改善を約束している。
変更履歴:当初サービス名が「Room」になっていましたが「Rooms」の誤りです。お詫びして訂正します。[2014/10/24 14:30]
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