米Twitpicは10月25日(現地時間)、米TwitterがTwitpicのドメインとユーザーの写真データを買収することで合意に達したと発表した。これにより、同日終了することになっていたTwitpicはリードオンリー状態で存続し、既存ユーザーがこれまで投稿してきた画像は消滅を免れた。
「まずはユーザーの皆さんに、長年の愛用と、この数カ月の忍耐に感謝します。ご存じの通り、(この数カ月は)ジェットコースターのような日々でした」とノア・エベレットCEO。
Twitpicのモバイルアプリは既にiOSおよびAndroidのアプリストアから削除されており、新規の画像投稿もできなくなっているが、既存ユーザーは今後もサービスにログインし、画像あるいはアカウントを削除できる。また、データのエクスポートも可能だ。
Twitpicは2008年にスタートしたTwitterに画像を投稿するためのサードパーティーサービス。当時公式Twitterには画像を直接投稿する機能がなかったため、ほぼ標準の画像投稿ツールとして人気を博した。だが、2011年に公式Twitterに画像投稿機能が追加され、2012年にはTwitterの公式モバイルアプリからTwitpicを選ぶことができなくなった。
同社は今年の9月4日、Twitterから商標登録出願を取り消さなければAPIへの接続を遮断すると通告され、サービスの終了を決定したと発表。その約2週間後に「ある企業に買収されることになり、存続できることになった」と発表したが、10月16日になって買収交渉が破談したとして25日までにデータをエクスポートするようユーザーに呼び掛けていた。
「これがTwitpicと私にとっての最終章になります。あらためて、7年近くもあなたの写真共有の思い出の一部にしてもらえたことに感謝します。光栄でした」(エベレット氏)
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