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8K超・多画面に対応した“超高精細VR”技術、凸版が開発 1台のワークステーションで出力

» 2014年11月18日 19時06分 公開
[ITmedia]

 凸版印刷は11月18日、1台のワークステーションでリアルタイムに生成した8Kを超えるバーチャルリアリティ(VR)映像を、大きさや解像度の異なるスクリーンを複数組み合わせた自由なレイアウトで上演できる技術「高解像度・多画面対応型VR技術」を開発したと発表した。高精細に撮影した美術品など文化財をVRで体験できるシステムに活用する。

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 コンテンツを出力するマルチGPU構成のワークステーションには、独自開発のミドルウェア「トッパンVRエンジン」を機能拡張して搭載。フルHDの32倍となる高解像度な映像を1台のワークステーションから出力でき、複数の投影装置に伝送される映像を、信号レベルで高精度に同期できるという。ワークステーションを複数つないでクラスタ化したシステムも構築できる。

 同技術を12K×2Kシアターで体験できるVRコンテンツを、「2014年国際放送機器展」(Inter BEE 2014、11月19日に千葉・幕張メッセで開幕)で上映する。ソニー製の4Kプロジェクターを3台組み合わせた幅14メートルの大型スクリーンで、「洛中洛外図屏風(舟木本)」の映像をインタラクティブに体感できるという。12KVRコンテンツのインタラクティブ上演は世界初としている。

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