米Googleは2月10日(現地時間)、Google検索での病気に関する検索の結果に、症状や治療法についての情報をまとめたナレッジグラフのカードを表示すると発表した。まずは米国の英語版で提供を開始し、提供範囲および言語を拡大していく。
例えば、へんとう炎、凍傷、テニス肘、はしか、などを検索するとカードが表示されるようになる。
カードには(モバイル版の場合)、概要、症状、治療という3つのタブがあり、それぞれの情報がまとめられている。また、医療専門イラストレーターによる症状を説明するイラストが含まれるカードもある。
例えば「tonsillitis(へんとう炎)」の検索結果のトップに表示されるカードの場合、腫れたへんとう腺のイラストの下に、原因や罹病しやすい年齢層、治療法、治癒までにかかるおおよその時間などがまとめられており、スワイプして読める。
Googleによると、検索されるキーワードの20件に1件は健康や病気に関するものという。新カードはこうしたニーズに応える目的で、同社が運営するNPO「Health for America」の責任者で医学博士のカピル・パラク氏率いる医師チームの監修の下で構築した。Googleのチームだけでなく、医療関連の非営利団体Mayo Clinicもカードの内容をチェックしている。
ただし、これらのカードは医学的アドバイスに代わるものではなく、情報提供のみを目的としており、ユーザーは医学的関心がある場合は専門医に相談するべきであるとGoogleはことわっている。
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