「(スマートウォッチの)機能のほとんどは(連絡先や予定などの)一覧表示なのだから、ディスプレイをラウンドフェイス(円形)にすることには意味がない」──。米Appleのデザイン担当上級副社長、ジョナサン・アイブ氏はこう語った。
これは、米The New Yorkerが2月16日(現地時間)に掲載したイアン・パーカー氏による長大なジョナサン・アイブ氏の人物評「The Shape of Things to Come」のインタビューでの言葉だ。
エルトン・ジョンの人物評などで知られるパーカー氏によるこの記事には、アイブ氏やティム・クックCEOをはじめとする多数のApple関係者へのインタビューに基づく「Apple Watch」や2016年に完成予定のAppleの新キャンパスなどについてのエピソードが満載だ。
この記事によると、Apple Watchのプロジェクトが本格化したのは2011年秋のことで、アイブ氏がプロジェクトの中心となり、当時はまだ従業員になっていなかったマーク・ニューソン氏は立ち上げ段階からこのプロジェクトに参加していたという。
アイブ氏は、Apple Watchのベルト部分については実際にプロトタイプを既存の時計につけて1年近くテストして改良してきたが、ディスプレイの形については当初から角丸の四角に決めていたという。
4月に発売される見込みのApple Watchの販売価格は349ドル(約4万円)と、米GoogleのAndroid Wearを搭載するMotorolaのハイエンド端末「Moto 360」よりも約100ドル高い“高級時計”だ。
アイブ氏は、2013年にApple入りした元BurberryのCEOで現リテール責任者のアンジェラ・アーレンツ氏とともに、Apple StoreをApple Watchを販売するのにふさわしくするための改装計画を進めているという。同氏はパーカー氏に、ガラス張りのApple Watch展示ケースを披露し、Apple Watch販売コーナーはゴールドのApple Watchが収納された展示ケースに似合うものになると語った。アイブ氏は、ある人が「カーペットがないような店では腕時計を買わない」と言うのを聞いたとパーカー氏に説明した。
アイブ氏の、ジョブズ氏の思い出や車のデザインへのこだわり、映画監督やアーティストとの交友関係なども網羅する記事の全文はこちらで読むことができる。
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