米Twitterが、Twitterのソーシャルグラフを利用して急成長中のライブストリーミングアプリ「MeerKat」のソーシャルグラフへの接続を遮断した。
Twitterは3月14日(現地時間)、米メディアBuzzFeedに対し、内部ポリシーに準拠してMeerKatからTwitterのソーシャルグラフへのアクセスを制限したと説明した。
MeerKatは、同名の米新興企業が2月末にApp Storeで公開したライブストリーミングアプリ。Twitterのソーシャルグラフを利用しており、MeerKatでライブストリーミングを開始すると、そのユーザーのTwitterフォロワーのタイムラインにストリーミングの告知が自動的に投稿されるようになっていた。
操作のシンプルさやTwitterのソーシャルグラフの活用などにより、米Wall Street Journalによると、公開後2週間で12万人のユーザーを獲得したという。
TwitterがMeerKatによるソーシャルグラフ利用を遮断したのは13日。MeerKatの創業者であるベン・ルービンCEOは米Fast Companyのインタビューで、「われわれはナイーブではないので、Twitterがいずれこうした措置を取ることは覚悟してはいたが、遮断するわずか2時間前に告知してきたのはフェアとは言えない」と語った。
Twitterの開発者ポリシーには、「コアとなるTwitterエクスペリエンスの複製を避ける」という文言があり、Twitterと同じ機能をアプリに持たせることを認めていない。
Twitterには現在、ライブストリーミング機能はないが、1月末にMeerKatと競合するアプリを開発中の米Periscopeを買収した。Twitterは買収について発表することが少ないが、同社のプロダクトマネジャーが14日、Periscopeのツイートをリツイートする形で買収を認めた。
MeerKatでできなくなったのは、フォロワーへのライブストリーミングの自動告知のみで、Twitterアカウントでのサインアップなどは現在も可能だ。MeerKatはソーシャルグラフから遮断された翌日、米Mediumで、ユーザーベースが30%増加したと発表した。
Twitterで「#MeerKat」を検索すれば、多数のライブストリーミングの告知を見ることができる。アプリをインストールしていなくても、MeerKatにサインアップすればWebブラウザでもライブを視聴できる。
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