米Googleは4月21日(現地時間)、2月に予告したアルゴリズム変更を予定どおり実施したと発表した。
この変更により、モバイルからの検索結果で、WebサイトあるいはWebアプリが「モバイルフレンドリー」な設計になっているかどうかを表示ランキングの判断基準に加える。この変更は、日本を含む世界でのモバイルからの検索結果に影響する。デスクトップでの検索結果には反映されない。
この変更を前にGoogleは2月に、Webオーナーが自分のページがモバイルフレンドリーかどうかをチェックするためのテストページとモバイルフレンドリーにするためのアドバイスページを公開している。
このアルゴリズム変更については、メディアやSEO業者が「モバイルゲドン」(モバイルのハルマゲドン、の意)と名づけて、Fortune500企業も影響を受けるとか、Webサイトを改善する予算のない小規模ビジネスはGoogle検索結果に表示されなくなるなどと報じている。
Google自身は「モバイルフレンドリーのための変更は重要ではあるが、検索結果のランキングには様々なシグナルを使っている。検索クエリーは従来通り非常に強力なシグナルであり、例えばモバイルフレンドリーではないページであってもコンテンツの質が高ければ、検索結果の上位に表示される」と説明している。
実際に、モバイルで「Googleのニュース」を検索した結果でトップに表示されたNHKのニュースページのURLをテストページに入力したところ、すべての項目に「×」がつく「モバイルフレンドリーではない」という判定で、ユーザー体験の点数は100点満点で58点だった。
ユーザーがモバイルにシフトしていることは確かであり、Webオーナーはページをモバイルフレンドリーにした方が有利ではあるが、このアルゴリズム変更はWebオーナーに致命的なダメージを与えるものではないようだ。
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