ふたご座流星群は、出現数が多い流星群。今年は深夜に極大となり月明かりの影響もなく条件は最高。14日深夜から15日未明、街明かりが少なく空を広く見渡せる所なら40個以上見られるかも。
ふたご座流星群は三大流星群の一つとされています(他は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群)。
もともと出現数の多い流星群であること、夜が長い冬の時期であること、放射点にあたる「ふたご座」がほぼ一晩中見えていることなどから、流れ星を見るチャンスがたくさんです。
今年は極大時刻が深夜で、さらに月明かりの影響がないという、最高の条件がそろっています。
【天気】
14日の夜は北海道や東北北部は晴れて、見られそう。東北南部、関東甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国は雲が広がりやすいですが、切れ間から見られるチャンスあり。九州は夜から雨雲がかかりそう。でも、最新の予報で変わる可能性もあり、こまめに天気予報の確認を。沖縄も夜は曇り空ですが、切れ間から見られるかも。
【見ごろの時間帯と極大時刻】
見ごろは放射点の高度が高くなる14日22時以降がおすすめ。極大は15日午前3時頃。
月明かりがあると夜空全体が明るくなり、流れ星を見つけづらくなりますが、今年は新月から数日経った三日月。さらに月の入りは北海道や東北で19時前後、関東から近畿で19時30分前後、中国、四国から九州で20時前後、沖縄は20時30分前後と比較的早い時間のため、放射点が高くなる時間帯は月明かりはありません。
【どんな風に見えるのか】
「ふたご座」を中心に四方八方へ流れるように。15日の午前2時ごろは「ふたご座」が頭の上に来て、流星が真上から降ってくるように見られます。
【どれくらいの数が見えるのか】
街明かりが少なく、空が広く見渡せる見晴らしの良い所なら、極大の時間帯は1時間に最大で40個以上の流れ星が見られそうです。
【観察に適した場所】
空を広く見渡せるような視界の開けた場所が良いでしょう。視界が開けていない住宅地などでは、街灯がない方向や天頂方向を眺めると見つけやすくなります。
【どのくらいの時間、どんな風に観察するのか】
15分くらいは夜空を見上げましょう。目がだんだん暗い所に慣れてくると、見つけやすくなります。「ふたご座」を中心にあちらこちらに流れるため、空を広く見渡し、ゆっくりと眺めるのがポイントです。
長時間観察するという方は、ずっと空を見上げていたり、同じ姿勢では疲れてしまったり、体が痛くなったりするため、なるべく楽な姿勢で観察できるように工夫しましょう。
【観測時間帯の冷え込みとその対策は】
14日の夜から15日未明にかけての気温は北海道は0度前後、東北北部は3度前後、東北南部から東海にかけては7度前後、近畿から九州にかけては10度前後、沖縄は20度くらいの予想です。
運動をするわけではなく、静かに夜空を見上げるため、体はどんどん冷えてしまいます。しっかりと防寒対策をしましょう。
体の熱は頭部から逃げていきやすいため、帽子などをかぶって、頭部を冷やさないようにするのも良いでしょう。また、首、手首、足首をマフラーや手袋、厚手の靴下などであたためるのもポイントです。温かい飲み物を用意するのも良さそうですね。
最高の条件ということで、寒さに耐えても、見る価値があります。願いごとも忘れずに用意しておきましょう。
ちなみに、今回のように極大時刻と月明かりの条件がそろうのは、次回は8年後の2023年です。
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