日本の漫画やアニメ、ゲームの振興を目指す「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」(MANGA議連)は12月18日、漫画作品などを収集・展示する「MANGA ナショナル・センター」の設立を求める決議を、大島理森衆議院議長と菅義偉官房長官に提出した。作品資料の散逸を防ぐとともに、国内外の観光客を呼び込む考えだ。
2020年春までに、国立国会図書館の支部として、秋葉原周辺に約1万〜1万5000平方メートルの展示施設の建設を求める構想。シアターやイベントホールを併設し、外国人観光客を中心に年間50万人の来場を見込む。数百万点の資料を保管するアーカイブ施設も建設するほか、京都精華大学、明治大学、東京芸術大学などとも連携を進める方針だ。
18日の総会で決議文を採択し、大島理森衆議院議長と菅義偉官房長官に提出した。同連盟に所属する山田太郎議員のブログによると、「菅官房長官からもこの計画は是非推進していきたいとの言葉もありました」という。
同連盟は昨年11月、民主党政権下の事業仕分けで中止となった「国立メディア芸術総合センター」(アニメの殿堂)を推進していた古屋圭司議員が会長として発足。漫画やアニメ作品をアーカイブし、後世に残すための取り組みを進めている。
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