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「着るセメダイン」開発 回路やLED、布に直接実装

» 2016年01月06日 14時42分 公開
[ITmedia]

 接着剤「セメダイン」を開発・販売するセメダインは1月6日、独自の導電性ペーストを活用し、回路やLEDチップを布に直接実装した衣装「着るセメダイン」を開発したと発表した。「第2回ウェアラブルEXPO」(1月13日〜15日、東京ビッグサイト)に出展する。

画像 着るセメダイン

 低温で硬化する導電性ペースト「セメダイン SX−ECA」を活用。風合いを損なうことなく布地に直接回路を形成し、LEDチップを多数実装した衣装にした。

 セメダイン SX−ECAは湿気で硬化するため、室温程度の温度でも十分な導電性が得られるほか、硬化した後も柔軟性に優れ、素材の変形に従って変形するという。シリコンゴムや布、紙、各種フィルムなどさまざまな素材に接着でき、直接回路形成が可能。ペーストは液状のため、塗布や印刷などで簡便に回路形成・部品接続ができるという。


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 「着るセメダイン」は、新たな形のウェアラブルデバイスのプロトタイプとして、服飾デザイナーなどとともに開発。ウェアラブルEXPO会場では、製作した衣装の展示や製作過程のプロモーションビデオを公開する。

 今後は、素材への回路形成や接続などのノウハウ蓄積を進め、医療・介護、スポーツ、ヘルスケアなどへの展開を図る。衣類やベルト、シューズ、帽子、かばんや手帳などへの応用が期待できるとしている。

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