米Microsoftと韓国Samsung Electronicsは1月7日(現地時間)、ラスベガスで開催中のCES 2016でのSamsungの基調講演(記事末に動画を転載)において、IoT(モノのインターネット)の取り組みで両社の提携を強化したと発表した。
MicrosoftのWindows and Devices Group担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏がこの基調講演に登壇し、Samsungが前日に発表したWindows 10搭載の「Galaxy TabPro S」を賞賛した後、「SamsungとMicrosoftは、オープンなプロトコルと標準を使って何百万もの端末やIoTを連係させるというビジョンを共有している。(中略)われわれのCESでのデモは、Windows 10とSamsungのIoT対応製品が未来のスマートホームを構築する可能性を示す」と語った。
Microsoftは2015年8月にIoT版Windows 10の「Windows 10 IoT Core Pro」をリリースしており、Samsungは同社のスマートホームハブなどでこのOSを採用する。
基調講演では、スマートホームハブに接続したSamsung製冷蔵庫や洗濯機の記録をWindows 10搭載PCのCortanaでチェックするデモなどが行われた。例えば、「ヘイ Cortana、あと何分で洗濯が終わる?」とか「(息子の)ビリーが1人で家にいる間に使われた家電は?」と音声で質問すると、Cortanaが音声やグラフで答えた(ビリーがテレビを長時間つけっぱなしで冷蔵庫を何度も開いたことが判明)。
SamsungはIoTではオープン性が重要だと主張し、あらゆるIoTエコシステムにSamsungのIoT製品を統合するための「Samsung Smart Home Cloud API」を提供していると語った。
基調講演ではMicrosoftの他、Goldman Sachs、BMW、MasterCardなどの幹部が登壇してデモを行った。
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