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時刻を“手書き”する「書き時計」都内で展示へ Twitterなどの反響受け

» 2016年02月19日 15時47分 公開
[ITmedia]

 機械が時刻を“手書き”する――Twitterなどで話題を呼んだ「書き時計」が都内にやってくる。2月23日〜28日に東京都美術館(台東区)で開催される「東北芸術工科大学卒業・修了展 東京展」で披露。実際に動かすデモンストレーションも行う。

 「書き時計」は、歯車など木製のパーツで構成されてた時計だ。時刻は「6:20」など数字で表示され、一見“デジタル式”だが、時刻が切り替わると数字がすべて削除され、機械によって数字が“筆記”される。

 同大プロダクトデザイン学科4年の鈴木完吾さんの卒業制作で、正式名称は「Plock」(プロック)。「人間がやれば単純だが機械がやれば大変なことを、機械にさせてみるとどうなるか」をテーマに、アナログ時計とからくり人形の原理をひも解いて設計したという。木を糸ノコで切り出して作った全407個のパーツで構成されている。

 この時計が動く様子を鈴木さんがTwitterに投稿したところ、そのアイデアと機構が話題を呼び、ネットニュースやテレビ番組などにも採り上げられて注目を浴びた。

 実機は、2月9日〜14日に東北芸術大学のキャンパス(山形市)で行われた卒業・修了研究の展示会で展示された。都内では、23日〜28日に東京都美術館で開催される同大芸術学部美術科の卒業・修了研究展示会に出展される。

 通常、都内での研究展示会には鈴木さんが所属するデザイン工学部の展示は行わないが、「書き時計」への反響を受け出展を決めたという。期間中は、鈴木さん本人によるデモンストレーションを1日7回実施。デモの時間以外は静止状態での展示となる。

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