Oculus Riftの設定も無事終わり、いよいよVRタイトルの体験開始だ。チュートリアルは体験したものの、本格的なアプリはまだだった。なので、ゴールデンウイークはほとんど外に出ずに、仮想空間で遊びまくる、仮想リア充となったのだ。
Oculus Riftのアプリは基本的に、Oculus Homeという、文字通りのホームアプリから操作する。Oculus Homeはアプリストアでもあり、ここで無料アプリを手に入れたり、有料アプリを購入したりできる。
そこで最初に買ったのが、「Apollo 11 VR」だ。14.99ドル。
小学生のとき、ぼくは天文少年だった。望遠鏡を買ってもらって月を眺めていた。アポロ11号の月面着陸の頃は小学5年生で、板金を細工してサターンロケットを作ったりしていた。アポロ11号のサターンVロケットの仕組みや、司令船と着陸船の分離、ドッキングや地球帰還のときの高熱対策、宇宙服を着ているときトイレはどうするか問題まで知ってるつもりでいた。
その頃は、ロケットはさらに巨大になっていくんだろうなと思っていたのだが、スペースシャトルの時代がやってきて、逆にコンパクトになっていく。そのスペースシャトルも今はなく、有人宇宙船がアメリカから打ち上げられなくなって久しい。
そんな現代に、アメリカ宇宙探査の黄金時代を描くVR版Apollo 11がリリースされた。ジョン・F・ケネディの有名な演説からApollo 11の発射、月面到着、地球への帰還までを描くVRドキュメンタリーだ。
Kickstarterプロジェクトとして始まり、目標を超える3万6623ユーロを集めた。現在ではOculus Rift版とHTC Vive版を発売しており、数カ月後にはGear VR用が予定されていて、PlayStation VR向けも確約されている。
このVRドキュメンタリーにはシネマティックモードとインタラクティブモードがある。最初は一本道で進んでいくシネマティックモード、次にコントローラーを使っていくつかのミッションをこなす、インタラクティブモードでやるといいだろう。
1961年、ケネディ大統領の「月に人類を送り、帰還させる」演説を見た後で、場所はケネディ宇宙センターに移り、サターンVの最先端にくっついてるアポロ司令船に乗り込む。
サターンVロケットの全長は110メートル。これを超えるロケットが建造されたことは、アポロ計画以降ない。この巨大さを実感できるのはVRならでは。もちろん、ヒューストンまで行って実機を見てもいいけど、横たわってるしね。
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