東京五輪予定地、最もポイ捨てが多いのは？ 人工知能で分析、1位はあの「公園」

[ITmedia]

　人工知能を使った画像解析技術で、ごみのポイ捨ての深刻度を調査・測定するシステム「タカノメ」を、スタートアップ企業のピリカが5月30日に提供を始めた。サービス開始に先立ち、東京オリンピック会場予定地のポイ捨て状況を調査したところ、代々木公園が最も深刻だと分かったという。

スマホの専用アプリで路面を撮影

画像解析技術を活用

　スマートフォンの専用アプリで路面の動画を撮影。動画データからごみの種類や数量を、人工知能による画像解析技術で読み取り、地図上にヒートマップとして可視化する。これまで複数の地方自治体と実証実験を行い、画像解析の精度を高め、正式版のスタートに至ったという。地域の清掃美化施策の促進や、ポイ捨てを防ぐ都市デザインの研究などに活用を見込む。

ポイ捨てが多い地域をヒートマップに

　同社は「タカノメ」を使い、東京オリンピック会場予定地のポイ捨て状況、地面に貼り付いたガムの状況を、2015年11月〜16年4月まで調査。全16カ所のうち、ポイ捨て状況は代々木公園、貼り付きガムは有楽町エリアが最も深刻だと発表している。

東京オリンピック会場予定地のポイ捨て状況

地面に貼り付いたガムの状況