情報通信研究機構(NICT)は6月28日、研究開発委託先であるNTTアドバンステクノロジが、外付けハードディスクドライブ(HDD)を紛失したと発表した。HDDには委託研究で利用している実験システムに関する情報を格納しており、「機微な情報が含まれていないか精査している」という。
紛失が発覚したのは2016年5月27日。サーバ室に保管していた外付けHDDがなくなっていることに気付き、当該サーバ室内を捜索、入居全エリアを対象とした一斉捜索などを行ったが、6月28日時点で発見されていない。
現在は、HDD内に研究に関する機微情報が含まれているか調査しつつ、漏えいした可能性のあるパスワードの変更や情報流出有無の監視などを実施。同時に関係機関への説明を行っているという。
NICTは今後の対応として、「委託先機関の情報管理体制やセキュリティ確保に関する報告を求める」とし、必要に応じて実地監査などを検討。「より一層の情報管理の徹底をしていく」としている。
(太田智美)
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