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過去1週間のラジオ番組いつでも聴ける「タイムフリー機能」 radikoで10月11日スタート

» 2016年09月26日 16時58分 公開
[ITmedia]

 radikoと日本民間放送連盟ラジオ委員会は9月26日、radikoで配信しているラジオ番組を、放送終了後から1週間いつでも再生できる「タイムフリー聴取機能」と、ラジオ番組をSNSで共有できる「シェアラジオ」を開発したと発表した。10月11日正午ごろから実証実験を始める。新規のラジオリスナー獲得に向けた施策としている。

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 タイムフリーは、過去1週間の番組に限り、無料でいつでも聴取できる機能。再生ボタンを押した瞬間から3時間が経過するまで聴取できる仕組みで、例えば、午後1時に再生ボタンを押した場合、午後4時まで聴ける。会員登録なども不要で誰にでもすぐに使える。

 「数多くの権利者の皆様からのご理解とご協力、多大な支援があり初めて実現できた」としているが、特定のタレント出演番組やスポーツ中継など権利上の問題で、一部聴取できない番組もあるという。

 あわせて、番組聴取画面に「シェア」ボタンを設置。SNSを通じて番組をシェアできる。友人がシェアした番組を、タイムフリー機能を使って後から聴くといった使い方を想定している。

 実証実験を通じ、利用者数やサーバ負荷、番組がどのように利用され、広がっていくかなどを検証して課題を抽出し、本番運用につなげる。

 シェアラジオ推進の啓発番組として、10月11〜17日に全国のラジオ局で、「サントリー天然水presents宇多田ヒカルのファントーム・アワー」を放送。宇多田ヒカルさんが出演する1時間番組で、シェアラジオ体験を促すという。放送時間は追って告知する。

 宇多田さんは2年半前、最後に出演したラジオ番組の最終回で「今後、ラジオ番組が放送されたあと一定期間ストリーミングでネットで聴けるとか(中略)、ポジティブな変化がどんどん進んでいくといいなと思っています」などと話しており、今回の番組は、ラジオ業界から宇多田さんへの「アンサーとしての狙いもある」という。

 radikoの月間ユニークユーザーは約1200万人、1日当たりの平均ユニークユーザーは約100万人、有料の「ラジコプレミアム」会員は約30万人という(8月現在)。

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