実は、当社のビジネスノートPCでは、日本語キーボードだけ逆T字型のカーソルキーが採用されています。右下に配置されているカーソルキーが、逆T字型(英語のTの字を逆にしたように見えるのでそう呼んでいます)になっています。
英語配列では上下キーに対して左右のキーが大きい、隙間のないデザインとなっているのですが、逆T字型をあえて採用したのには理由があります。逆T字型のカーソルキーは、左右ボタンが1段下がっているので、右手をその付近に持ってくるだけでまず左右が分かり、上下も自然とポジションが取れるのです。
これを採用したきっかけは、日本のお客さまから「逆T字型がほしい」とフィードバックをいただいたことに始まります。英語版で採用されている配列も、決してそれが悪いということではありません。しかし、市場には上のカーソルキーの左右にボタンが配置されているものや、1段下がって配置されている形状などさまざまな配列が存在し、多くの場合、逆T字型のカーソルキーを採用していました。そこで、デザイン上可能なギリギリのローカライズを行い、現在の配列としました。
英語版とは異なる配列となりましたが、「日本のキーボード配列は自由にやっていいよ」と快諾してくれた海外の製品責任者には感謝しています。結果的にお客さまからも「いいね」というフィードバックをいただくことができました。さらに最新の製品では、「もう少し横幅があったほうが押しやすい」というお客さまの声を反映し、さらに横幅を拡大して押しやすさを向上しています。
この最新モデルでは、さらに新しい試みとして、Skypeコールなどの制御を行える独自のキーを採用しています。Skypeで他の人が話しているとき、マイクオフ(周囲の雑音や、独り言を聞かれないようにミュートすること)をしていることもLEDの点灯状態から一目で分かりますし、マイクのオン/オフもボタンを押すだけで切り替えられます。私もSkypeで他の事業所や海外、在宅ワークの社員が混在する環境で場所を問わずミーティングをすることが多いのですが、とても役立っています。
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