米調査会社IDCは10月24日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の世界におけるスマートウォッチ市場に関する調査結果を発表した。総出荷台数は560万台で、前四半期に続いての前年同期比減。しかも、51.6%減と、大幅だった。
ただし、前年同期は米Appleの初代「Apple Watch」の出荷が本格的に開始された四半期だ。また、同モデルの第2世代に当たる「Apple Watch SERIES 2」の出荷は第4四半期の10月下旬だった。
また、米Googleの「Android Wear」の新バージョンはまだ出ておらず、韓国Samsuung Electronicsは8月に発表した「Gear S3」をまだ発売していない。
メーカー別シェアでは、米Appleが首位を守った。Apple Watchの出荷台数は71.6%減の110万台、シェアは28.9ポイント減の41.3%だった。
前期は5位だった米Germinが、8月に発表した高機能端末「Fenix Chronos」などが好調で、2位にランクアップした。出荷台数は約4倍増の60万台。
「Gear S3」が出ないSamsungは3位、「Moto 360」の新モデルが出ない中国Lenovoが4位、5位は米Pebbleで、Samsung以外はいずれも出荷台数が前年同期より減少した。
IDCは、「この結果は、今の時点ではスマートウォッチというものが、まだ万人向けになっていないことを示してもいる。(中略)スマートフォンとは異なる、スマートウォッチならではの特徴を打ち出すことが、今後の鍵になる」としている。
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