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「若い人が作るアプリは、年寄りにはつまらない」――Excelアートを極めるスーパークリエイター若宮正子さんが今度は「Swift」始める太田智美がなんかやる

» 2017年01月23日 18時25分 公開
[太田智美ITmedia]

 Excelを使ってアートを生み出すスーパークリエイター若宮正子さん(マーちゃん)が、今度はAppleが作ったプログラミング言語「Swift」を使ってiOSアプリを作ろうとしている(関連記事)。どんなアプリなのか聞いてみた。


swift 若宮正子さん

 彼女がアプリを作りたいと思い立ったのは2016年の夏。「若い人が作るアプリは年寄りにはつまらない……」とMacBook Airを購入し、それから2週間に1度、2時間ほどSkypeを使って宮城県に住むエンジニア小泉勝志郎さん(@koi_zoom1)に教えてもらっているという。対面での指導は2カ月に1度。


swift 2カ月に1度の対面による指導。(左)小泉勝志郎さん、(右)若宮正子さん

 マーちゃんが作っているのは、「お雛様ゲーム」。雛段に男雛や女雛、三人官女、五人囃子などを“正しく”並べていくゲームだ。3月3日までに公開を目指している。

 小泉さんによる技術サポートはほぼ遠隔で行われるため、FacebookメッセンジャーやSkypeの画面共有機能などを用いている。アプリのZipファイルを送ると、小泉さんがアプリを実行、エラーが出るとスクリーンショットを撮ってエラーメッセージの解説をするという。「年寄りだからって、全然手加減してくれないんです。ときどきイライラしてるんじゃないかなぁ〜。でも、根気強く教えてくれるので本当にありがたいです」(マーちゃん)。


swift マーちゃんが作っている「お雛様ゲーム」

swift 遠隔で指導

swift スクリーンショットを撮って現状を報告

swift デバッグも遠隔で

swift

 「今のゲームは若い人が作っている。だから、若い人が勝ってしまう。デイサービスなんかでも、真面目にやったら介護士さんが勝っちゃうんですよ。年寄りにはつまらない。だから年寄りが勝てるゲームを作るんです。そうですね〜このあとは、このゲームに音を付けたいですね」――マーちゃんは胸をわくわくさせながらそう話す。

太田智美

筆者プロフィール

プロフール画像

 小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。

 大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは2014年11月から、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。

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