大阪市は5月15日、同市Webサイトの閲覧が難しい状況になっていると明らかにした。世界各地で猛威をふるうランサムウェア「WannaCry」の攻撃を受けた恐れもあり、「原因を調査中」(同市)としている。
同日午前10時15分ごろから、Webサイトの閲覧が難しくなった。大阪市がサイトの運営・管理を委託している業者から連絡があり、トラブルが発覚したという。
ITmedia NEWSの取材に対し、同市ICT戦略室の担当者は「WannaCryとの関連も含め、原因を絞り込めていない。委託業者と協力して対応策を検討している」と話した。
古いWindowsの脆弱性を悪用した「WannaCry」(WannaCrypt、WannaCryptor)というランサムウェアが、5月12日から世界各地で猛威をふるっている。日本国内では、日立製作所の社内システムが、WannaCryによると思われる攻撃を受け、電子メールの一部が送受信できないなどの被害が出ている(関連記事)。
15日午後4時40分ごろ、Webサイトが閲覧できる状況に復旧した。大阪市ICT戦略室によれば、「ファイアウォールの設定に不具合があり、全ての通信を遮断する状態になっていた」という。WannaCryの攻撃を受けた痕跡は見当たらなかったという。
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