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5G電波を“見える化” 「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」ドコモが開発

» 2017年05月24日 17時55分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 NTTドコモは5月24日、空間から飛来した“5G電波”を測定・解析してリアルタイムに可視化する装置を開発したと発表した。「いくつの電波が、どこから、どれくらいの強さで到来しているか」を視覚的に把握できるという。

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 「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」は、全方位カメラ、受信用アンテナ、受信処理装置、画像処理などを行う高性能PCで構成する装置。飛来した複数の電波をアンテナで受信し、第5世代移動通信方式(5G)で利用する6GHz帯以上の周波数に絞り込んで可視化したデータを映像内に表示できる。電波の強弱だけでなく、電波が発信元から直接飛来したものか、壁に反射したものかの判別もできるという。

photo 「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」の構成

 開発した装置は、同社が2020年に商用化を目指す5Gの実証実験に活用。電波を一定方向に集中的に飛ばして高速化を図る「ビームフォーミング」技術の実現や、効率的なシステム設計に役立てる。

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