「ホームミュージックを再発明する」とティム・クックCEOがぶち上げた待望のSiri対応スマートスピーカー「HomePod」だが、この製品に付けられた349ドルのプライスタグは高いという批判が早くも上がっている。
「Siriスピーカー」と噂されてきたスマートスピーカーがついにベールを脱いだわけだが、音声入力・応答を主機能とするAmazon Echo(179.99ドル)やGoogle Home(109ドル)と比べると明らかに高い。
そんな批判が来るのをフィル・シラーSVPは当然予測していたようで、こんな数式を出してきた。
Wi-Fiスピーカーは300ドルから500ドル、スマートスピーカーは100ドルから200ドル。つまり、その両方の機能が入っているものは400ドルから700ドルになる。それに対してHomePodは349ドル。安くないですかこれ?
そういう絶妙?な値付けで発売するApple製スピーカーだが、iPhone登場前夜の10年前、発売後わずか1年半でひっそりとディスコンになったApple純正スピーカーシステムをみなさんは覚えているだろうか?
349ドル。スティーブ・ジョブズが自らデモし、「iPod時代の、ホームステレオの再発明」と呼んだ製品だ。
It's home stereo reinvented for the iPod age. (Steve Jobs)
ジョブズが読み上げたこのフレーズのHomeとPodを組み合わせると、HomePodになる。
11年前にジョブズが披露したスピーカーを同じ価格で、ジョブズの言葉から織り上げた製品名で再発明したとは考えられないだろうか。
「iPod時代」を「Apple Music時代」と置き換え、ミニマルなデザイン、SiriでコントロールできるHomePodは、家で使うiPodの現代版であり完成形と言えるのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR