世界中で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」のキルスイッチを発見し、感染拡大を食い止めたとして称賛されていた英国人のマーカス・ハッチンズ氏(23)が8月2日、別のマルウェアに関与した疑いで米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。
報道によると、ハッチンズ氏は、ラスベガスで開かれたハッキングカンファレンス「DEF CON 25」に参加しており、英国に帰国しようとしたところ、空港で逮捕されたという。
起訴状によれば、ハッチンズ氏は銀行情報を盗み出すマルウェア「Kronos」を作成し、もう1人の人物と共謀してKronosの宣伝や流通に関与、米国内のコンピュータに対して故意に損害を与えた罪に問われている。
ハッチンズ氏は2017年5月、世界中のコンピュータを襲ったWannaCryのコードを分析していて偶然キルスイッチを発見し、感染拡大の阻止に貢献したとして称賛されていた。
【訂正:2017年8月4日16時09分 初出時にハッチンズ氏がWannaCryのキルスイッチを発見した年を2016年と誤記していましたが、正しくは2017年です】
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