ITmedia NEWS >

サードパーティー製モバイルアプリ、「インスタンス推奨」の動き始まるマストドンつまみ食い日記

» 2017年08月04日 20時43分 公開
[松尾公也ITmedia]

 マストドンのiPhoneクライアント「Tootdon」が2つのインスタンスの推奨アプリとなった。Exciteの女性向けインスタンス「julika」が8月1日から、THINKERSの学生を中心としたインスタンス「THINKERS.AC」が8月4日からTootdonを推奨アプリとして紹介している。

photo julikaのaboutページに掲載されたバナー
photo THINKERS.ACにはアプリ紹介ページへのリンク

 大手インスタンスでは、ピクシブが運営するPawooとPawoo Music、ドワンゴのfriends.nicoはそれぞれ公式モバイルアプリがiPhone、Androidともにリリースされている。

 地域インスタンスでも、大阪を拠点とする「大阪丼」がiPhoneアプリを、新潟県十日町市の「十日町市のMastodon」がAndroidアプリをそれぞれ公開している

 Tootdonは現時点ではiPhoneアプリのみだが、Android版も近日中にリリース予定だという。

 現時点でiPhoneとAndroidの両方に対応しているアプリは、Pawoo、friends.nico、Tootter、11tがある。11tは海外の作者によるもので、アプリの日本語化もまだされていない。

 THINKERS.ACの管理人である山内学さんは採用の理由についてこう説明する。「学生中心のインスタンスなのでスマホアプリは必須。ただ、自前で開発するにはコストも時間もかかる。THINKERSの世界観にマッチし、使い勝手がよく親しみやすいアプリとしてTootdonを見つけ、開発元のMobiRocketと話し合い、公式アプリに決めた。そのおかげでサポートページも作りやすくなった」

 「マストドンの登場で、改めてインターネットの水平分業のメリットを実感している」と山内さん。TwitterやFacebookと違い、公式のモバイルアプリが存在しないマストドンだけに、サードパーティー製アプリの活躍が期待できそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.