マストドンのモバイルアプリでテキスト横断検索機能が利用できるものとして、これまではiOS用のTootdonとAndroid用のMastoPane(バージョン1.4.0からサポート)があったが、7月11日、iOSアプリのTootterが最新版の3.0でそれに加わった。
マストドン本体ではテキストの横断検索機能をサポートしておらず、Tootdonは非公開の独自サーバで横断検索を行っているが、TootterではMastoPaneと同様にマストドン検索ポータルを利用している。ユーザーローカルのリアルタイム検索など、外部サービスを使うアイデアは以前から指摘されていたが、MastoPaneは6月5日からマストドン検索ポータルを使って検索機能を実現している。なお、MastoPaneについては5月末に触れていたが、そのときに指摘していた広告表示については、現在はアプリ内課金で消去することが可能になっている。
Tootterはアプリ内で絵を描いて投稿する「お絵かき投稿機能」も実装。7色と4種類のブラシ・鉛筆が使え、投稿画面でちょっとしたイラスト、メッセージを描いて投稿できる、なかなか盛り上がりそうな機能だ。
また、GIFアニメーションを検索して投稿する機能も追加されている。日本ではポピュラーではないが、海外では受けそう。
初心者向けの工夫もされている。初回起動すると、ランキング、カテゴリ、オススメの3つのタブからインスタンスを見ていくことができる。インスタンスを選択するとローカルタイムラインの一部をプレビューできるので、どこが自分に合っているかを知ることができる。
マストドン開発者のオイゲン・ロチコさんはタイムラインのプレビューをインスタンスのaboutに組み込むことを検討しているが、マストドンのユーザーを取り込みやすくするためにも、これは必要なことだと思われる。
マストドン本体に不足しているものをアプリケーションサイドで補う余地がまだ残されていると感じるアップデートだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR